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ネット・ゲーム・スマホ依存症 傾向と対策


下記はNPOハート・コンシャスが発行しているメール・マガジンから抜粋したものです。
会話はNPOハート・コンシャスの玉田代表と、合同会社ベルコスモ・カウンセリングの鷲津代表です。


今回も私たちNPOハート・コンシャスの顧問でもある鷲津先生(名城大学非常勤講師、ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。

今回は、現代の親の悩みの一つになりつつある『ネット依存』とか『スマホ依存』と呼ばれているものについてお話いただけますか?

「はい。まずは現状からお知らせしますね。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターの調査によると、インターネットから離れられないネット・スマホ依存の傾向がある成人は421万人となり、5年前から約1.5倍に増えました。ネット・スマホ依存は、男性の4.5% 女性の3.5%が「問題使用者(国際指標)」に該当していて、若いほど高くなっています。ちなみに20~24歳は男性の約19%、女性の約15%ですね。これはスマホの普及が影響ではないかと考えられます。子どものデータは今のところ手元にはないのですが、お隣の韓国では、10代の18%が1日7時間以上使用しており、端末を取り上げられると離脱症状が出るそうです」

------離脱症状と言いますと?

「一般的には禁断症状と言われているものですね」

------あ、まるでアルコール依存症みたいですね。

「そうなんです。アルコールのように薬物ではないのにね。そしてこれが怖いんですよ。この段階になってしまうと、もう脳の問題となってしまい、『意志の強さ』とかいう問題じゃなくなってしまって、やめるのはすごく難しくなっちゃうんですよ。そのうち気付いてくれるだろうとかいう先送り回避の傾向のある家庭に多いパターンなのですが」

------えっ、そうなんですか。
その段階っていうと、例えばアルコール依存症だと手が震えたりしますが、ネット依存だとどんな状態になるんですか?

「性格が衝動的攻撃的になり怒りをコントロールできなくなるとか、スマホから離れると不安になるという感じですね」

------そう言えば、パソコンを取り上げられて親に暴力をふるったという事件がありましたね。

「そうですね。だからそうなる前の手当てが必要なんですよ」

------どんな状態が要注意でしょう?

「そうですね。次の傾向が現れだしたら、もう対処に家族が行動を移さなければいけませんね
・他の人に関心を持てなくなる
・生身の人間とのコミュニケーションが億劫になる
・ゲーム等に多額のお金を使う
・ひきこもる時間が増え続ける

ちなみに、アメリカ精神医学会の診断基準である DSM-5で提案された『インターネットゲーム障害』の診断基準案を北海道立精神保健福祉センターが訳したものでは、このようになったそうです。

12か月の間に以下の内5項目あるいはそれ以上が当てはまるとインターネットゲーム障害

・インターネットゲームに夢中になっている。(前回のゲームのことを考えたり,次のゲームを待ち望んだりして、インターネットゲームが日常生活の主要な活動となる)

・インターネットゲームが取り上げられたとき離脱症候群を起こす。(典型的な症状は,いらいら・落ち着きのなさ,不安・心苦しさ,嘆き・悲しみといったもので,薬理学的な離脱による身体症状は認められない)

・耐性-インターネットゲームに参加する時間が増えていく必要性

・インターネットゲームヘの参加をコントロールしようとする試みが成功しない

・インターネットゲームの結果として,インターネットゲーム以外の趣味や楽しみへの関心がなくなる

・心理社会的な問題があると分かっていても,インターネットゲームを継続してやり過ぎてしまう

・インターネットゲームの使用量について,家族やセラピストその他の人たちにうそをついたことがある

・否定的な感情(無力感,罪悪感,不安など)から逃げるため,あるいはまぎらわすためにインターネットゲームを利用する

・インターネットゲームによって,大切な人間関係,職業,教育あるいは経歴を積む機会が危うくなったり,失ったりしたことがある』

つまりこれに当てはまると、精神疾患(精神病)になるということです。それも依存症というのは、慢性で進行性のある病気なんですね。しかも厄介なことに依存症というのは『否認の病気』と呼ばれているくらい、本人や周囲が病気であることを自覚していないんです」

------なんか、想像していたよりも大変なことなんですね。

「依存症というのは、『ネット・スマホ依存』に限らず、次の特徴を持つ慢性で進行性のある病気で、意志の強さとか、叱ったりとかでは何ともならなくなってしまうものだということを頭に入れてください。

・繰り返す
・やめられない
・引き際を知らない
・より強い刺激に走る
・その事を注意されると嘘をつく
・自分の失態の責任を取らず人に甘える

そして依存の原因としては次のものが考えられます。

・ストレス
さびしさ、孤独感
つまらない(充実感を求める)
・生育環境
・生得的資質

これらの『特徴』と『原因』を個々に考えながら対策を考えていくわけですね」

------なるほど。 ところで、原因の中に『生得的資質』というのがありましたが、これはどういうことなんですか?

「これは、持って生まれた性質と考えてください。最近は脳の研究が進んだおかげで、例えばギャンブル依存症の人の脳は、依存症じゃない人に比べると脳内物質の量に違いがあることなどがわかってきました。ネット・スマホ依存においては他の精神疾患を併存する場合もあり、気分障害社会不安ADHD(注意欠如多動症)などが多くみられ、中でも青少年では発達障害がよく認められたようですね。 例えば私たちのカウンセリング・ルームに来られる方においても、自閉スペクトラム症(アスペルガー)の傾向がある人はゲームにのめり込むと、そこから抜け出すのがかなり大変なケースが多いのが事実です。もっとも逆に言うと、これからどんどんと脳の研究が進めば、いずれは各々の依存症に効く薬ができる可能性もありますが」

------そうなるといいですね。

「そうですね。でも、まずは出来ることからしていかなくてはなりませんからね。ところで『生育環境』については今頃いくら大反省会をしても、もう今更しょうがないので、『ストレス』や『さびしさ』、そして『つまらない』生活などについて、改善できることは改善していくということになります。実際問題、今は小学校高学年で、『僕はなんのためにいきているのかわからない』なんて言う子は珍しくないんですよね」

------まずは、対処法としてはどのようなことがあるでしょうか。

「今までカウンセリングに来られた方々の内容、そして私たちにネット・スマホ依存についての講師を依頼された多くの学校の先生方、そして私たちの開いているカウンセラー講座に参加されている養護教諭やスクールカウンセラー、学校相談員の方々からの話を総合して検討した結果、予防方法や対処法についていろいろなことがわかってきてはいます。
例えば、キーワードの1つに『手軽さ』というのがあるんですね」

------手軽さ?

「はい。どうも依存に陥るのに、『手軽さ』が一役買っているようなんです。例えば、YouTubeにどっぷりと使っている子に、YouTubeをスマホで見るのではなく、パソコンからテレビに繋いで見るようにしてもらうと、見る時間が減るんですね」

------なるほど。手軽に見られないということですね。

「また、『自分の世界』というのもキーワードとなります。イヤホンというのが、この『自分の世界』を造り上げる重要な役割を果たしています。どっぷりと浸かっている子どもの殆どが、イヤホンから外部スピーカーへ変えることを嫌がったんです。そこから推理して、これをイヤホンからスピーカーに変えることを進めていくと、浸かる時間が減ることが多いことが我々のカウンセリングの結果としては、わかりました。他にもいろいろとありますが、細かいことかもしれませんが、こういうことを積み上げて対処していくことによって変化は生まれると思っています。
また、これは受け売りで申し訳ないのですが、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターでは、次のような対処法を提唱しています。

1.自分が失いつつあるものを知る
インターネットで費やす時間のために、切り詰めたり、削ったりしていることがらを書き出しランク付けする。
2.オンラインにいる時間を計る
自分がどれだけの時間をこの習慣に費やしているかを明確に知るために、実際に使った時間の記録をつける。

3.時間管理法を使う
代わりにできる活動を見つける、自分の利用パターンを見きわめ、その反対のことをする、外部からの防止策をさがす、計画的なインターネットの利用時間を予定表に書き込む。

4.実生活のなかで支援を見出す支援グループを探す。

なお2番については、最近はスマホの時間管理に使えるアプリが出ていますので、そういうのを利用するのもいいと思います」
依存症というのはスマホやパソコンだけではなく、他にもいろいろあり、それらすべてが大変恐ろしいものです。例えばギャンブル依存ですが、これは厚生労働省の発表では我が国では成人の4.8%、推計536万人いるそうです」

------凄いですね。成人の20人に1人ですか。

「そうなんですよね。日本は実は世界でも突出したギャンブル大国なんです。アメリカは1.58%、韓国は0.8%ですから、日本の4.8%がいかに大きい数字かがわかりますね。そしてギャンブル依存症者の6割は借金が500万円を超えており、一説には平均1300万円弱の借金が有ると言われています」

------恐ろしい数字ですね。

「ええ。しかも今や、スマホやパソコンのゲームを子供の頃からやっていることによって、
≪退屈→つまらない→パチンコ(スロット)≫
などに踏み込んでしまう下地も形成されつつある恐れもあるんですよね」

------ということは、ネット・スマホ依存もギャンブル依存も似たところがあるということですか?

「そうです。例えば性格でいうと、ある程度共通点が認められます。例えば次のようなものですね。

・視野が狭い
・こだわり傾向
・偏ったプライド(無意識の自己愛)
・ストレスの処理がヘタ
・回避傾向

この中の『回避傾向』は特に注意しなければいけませんね」

------注意と言いますと?

「こんな傾向に注意してください。

・他の人に助けてもらいたい
・他の人に責任を持ってもらいたい
・叱られるのがとても嫌で隠す
・見捨てられ不安が強い 」

------なるほど。そういう傾向がある子は、依存症に陥らないように特に注意が必要ということですね。

「そうです。これは何事にも言えますが、やはり大事なのは早期発見、早期対処なんですね。また『回避』というのは、家族も気をつけなくてはいけません。例えば不登校の子どもの家族の多くには、この『回避傾向』、つまり『問題に向き合わない』『問題を先送りする』『きっとそのうちよくなる等の根拠の無い希望』が見られるんです」

------でも、わかる気がします。

「ところが、この依存症というのは、それに嵌っている時間が長ければ長いほど抜け出すのが大変なんですよ」

------そうなんですよね。誰もがわかってはいるんでしょうけどね。
ではどうしたらいいのかというのが一番伺いたいところなんですが。

「はい。これはネット・スマホ依存だけではなく、他の依存症にも共通するのですが、まずは本人だけの意思や努力で片付けようとしても無理があるということを認識することが第一です」

------つまり家族の支援が必要だと…

「もちろん家族の支援は必要です。それだけじゃなく、お医者さんやカウンセラー、そして自助グループなどの外部の力も必要になるケースが多いんです。もっとも困ったことにネット・スマホ依存に関しては、スマホなどの機械やゲームやLINEなどのソフトの超急速な進歩に研究や調査も追い付いておらず、また自助グループもようやく出来かかっている程度という非常にお寒い状況なんですね」

------じゃあ対応できる所が少ないし、対処法も無いということですか。

「無いというわけではありません。他の依存症の研究に沿って考えていく方法があります。例えば、自助グループに参加するとよいという理由の一つに、『自分を客観的に見つめられる』というのがあります。自分で自分のことを客観的に見るというのは本当に難しいことなのですが、例えばギャンブル依存症の人が自助グループに参加したとしますね。すると自分の失敗と瓜二つの失敗をしている人がそこにいるわけです」

------あ、なるほど。最初に先生は依存症のことを『否認の病気』と仰いましたが、自助グループで、ダメになっていった人を見るとそこで気付くわけですね。

「そういうことです。だから、自助グループがまだ近くになくても、スマホ依存でおかしくなった人の流れとかをいろいろと知れば、それは自分を客観的に見つめるきっかけにはなるということです。ただ、ギャンブルやアルコール依存症の人は、最初のうちは自助グループに毎日参加します。これは『鍛錬』という『行動の習慣化』なんですね。これについては、ネット・スマホ依存症者の場合は今のところ各家庭が工夫しなくてはなりません」

------家族で工夫することが大事なんですね。
これって、家族も鍛錬するっていうことでしょうか。

「そのとおりです。そして依存症者の周囲は、絶対にイネイブラーになってはいけません」

------イネイブラーっていいますと?

「依存症者を助ける人です。依存症者の周囲には大抵の場合、依存行動を助ける人がいるんです。アルコール依存の場合は、例えば夫がお酒を飲みたそうな顔をしてるとついついお酒を出しちゃうとか、飲んでグチャグチャ言い出したらもっとお酒を飲ませて寝かせてしまおうとか、ギャンブル依存症者の場合はその借金の尻ぬぐいをするとか…。まぁ、やさしいと言えばやさしいんですけどね」

------なるほど。それで依存症者がますます甘えてしまうわけですか。

「そういうことです。ギャンブル依存症者で言えば、尻拭いしてくれる人がいるうちは抜け出られません。ネット・スマホ依存でも同じです。スマホやパソコンを取り上げられて離脱症状、つまり禁断症状が出て攻撃的になった時、家族が折れてまたスマホを渡してしまったら、すぐに元の木阿弥になります。 というか、『攻撃的になれば、自分の要求が通る』ということを無意識に学習して、益々攻撃的になっていくわけです。  『線引きして、それを超えた場合は覚悟を決める』ことが周囲にも必要なんです。そしてその上で、依存症者の『言葉』ではなく『行動』を重視します。
人間って依存症になってしまうともつくし、平気で人を騙したり裏切ったりしてしまうものなんです。とにかく『行動』が大事なんです。そして後は、生活習慣を細かくチェックすること。これらを日々継続してやっていけば、依存から抜け出す日が必ずやってきます」

------そうですか。依存症ってとっても怖いということがよくわかりましたけど、それでもやるべきことをキチッとやっていけば、乗り越えられるということですね。

「はい。そして予防も忘れないでください。ならない為には、そして兆候が現れだした時は、
・完全主義 べき主義などの認知の枠組みを柔軟な枠組みに変えていく
・コミュニケーション・スキルの習得
・よい人間関係の構築
・ストレス耐性やストレスの処理技術をUP

そして小さな事からでも向き合う癖をつけていくことが大事です。

また、ネット・スマホ依存が原因の一つではないかと思われる不登校が、最近目立ってきています。
ネットやSNS、スマホゲームが覚醒中枢を刺激し、眠りに入る時間が遅くなり、睡眠と覚醒のリズムが乱れることによる心身の疲れで学校生活がきつくなっていき不登校に至るという流れですね。
スマホを見終えてから1~2時間は脳が覚醒しています。
従って、【寝る時間を決め、その2時間前にはスマホを手放し、近くに置かない】というルールを決め、チャレンジしていくことが不登校の予防となります。

なお、私たちが今までに行ったカウンセリングにおいて、もっとも有効だったのは応用行動分析(ABA)を用いた方法です。禁止一辺倒での成功率はかなり低いので、現時点においては応用行動分析による『他のことに興味を移動していく』やり方がよいのではないかと我々は考えております。ただ、人は誰でも個性というものがありますから、対処方法も個別に考えていかないと上手くいかない時も多いんですね。また、お子さんがネット・スマホ依存となっている家庭においては、切断機能(決断力)が低下しているケースが多いので、ある程度以上に依存が進んでいる場合は専門家のカウンセリングを受けたほうがよいと思います」

応用行動分析(ABA)については、電子ブック【「もっと早く知りたかった」と言われる子育て心理学: ~応用行動分析(ABA)・交流分析~】でも書いていますので、興味のある方はよろしければ amazon でお買い求めください」
------はい。どうも有難うございました。

なお、申し訳ございませんがネット・スマホ依存についての電話やメールでの無料相談は現在行っておりませんので宜しくお願い致します。
ご相談は、カウンセリング(有料)となっております。

好評発売中のネット・スマホ依存の本

ネット・スマホ依存から抜け出す方法
~応用行動分析(ABA)~

鷲津秀樹著(このホームページの著者です)
慢性の精神疾患となるネット・スマホ依存について、その原因や克服する方法、また予防方法を応用行動分析などの心理学でわかりやすく説明しています。

名古屋テレビの報道番組「UP!」でコメントしました。

名古屋テレビの報道番組「UP!」で、当協会の理事の鷲津がネット・スマホゲームの問題点についてお話しました。 (2016.8.25)






大人のネット・スマホ依存症


ここからは追記となります。4~5年前までは子供のネット・スマホ依存が問題の中心でしたが、このところ大人のネット・スマホ依存問題でカウンセリングに来られる方が目立ってきました。
食事中もスマホを見続けている父親のネット依存
スマホが気になって、子どもの世話や家事が疎かになっている主婦のネット・スマホ依存
仕事が終わってからは、深夜までスマホ漬けになっている青年から中年のネット・スマホ依存
Youtubeばかり見ている大人のネット・スマホ依存
ポケモンGOに夢中になって自転車で一日中あちらこちらをうろついている老人のネット・スマホ依存

こうなってくると、一家でネット・スマホ依存になりつつある家庭がかなり増えているのではないかと思われます。
カウンセリングに来られる方は、まだチェック機能が働いている人がいるということなのですが、みんながネット・スマホ依存となると、もうこれは手の付けようがありません。

出来るだけ早く対策や対応が望まれます。

大人でも、対応は子どものネット・スマホ依存症対策と一緒です。
まずは時間を制限すること!
時間制限に効果のあるロックアプリも出ていますから、下記の応用行動分析のやり方で時間を減らしていくことから始めてください。


幼児のネット・スマホ依存症


最近、幼稚園や保育園で、テレビを見ると画面を指で触ってスワイプ(スクロール)しようとする幼児が多いようです。
親が、手がかからないように幼児にスマホやタブレットを持たせ、Youtubeを見せている光景は、今や当たり前となってきました。
2歳までに子供にスマホやタブレットを見せたことがある親は85%以上、という統計も発表されています。
どんな悪影響がどれだけ出るのかは、これから数年先にならないとわからないでしょうが、少なくとも機器に親しむのは間違いないのでネット・スマホ依存症になる確率は高くなっていくと思われます。
ネット・スマホ依存に効果的な療法

応用行動分析⇒

認知行動療法⇒ 


ゲーム障害(ゲーム依存症)

世界保健機関(WHO)が、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる症状を、「ゲーム障害(Gaming disorder)」と定義し、2018年半ばに発表する最新版ICD(国際疾病分類)第11版に加える見通しとなりました。

「ゲーム障害」の定義

下記症状が12ヵ月以上続いている

・ゲームをすることを他の日常生活の活動よりも優先してしまう
・個人・家族・社会・教育・職業といった場面で、非常に重大な問題を発生させている

ソーシャルゲーム及び課金について
【嵌る理由】

まず基本的なことですが、人は剌激を求めています。つまり、退屈が大嫌いということですね。
そして、その欲求の強弱は人によって異なります。

例としては、新奇性(新しいことや珍しいこと)への欲求がADHDタイプは強いケースが多く見られます。
それ故に、例えば電車の中でも自転車に乗っていても、面白い事の方に意識が向かっていく、つまりスマホを開くわけですね。

また、人は人との関わりを求めています(これを集団の一員としての存在への欲求と言います)。
そして、ソーシャルゲームというのは、コミュニティやフレンドというものが有り、それを手軽に満たす要素があるんですね。 また、それは集団の中での【居場所】となっていきます。

そういうわけで、他人とのかかわりが気になりやすい人がソーシャルゲームに嵌り易いということになります。
しかも、その環境で『協力』し合ったり、『感心』されたりという、一般の社会では得られにくくなった人間関係のプラスのストローク(対人刺激)を得られることも多いわけです。
また、その刺激は【強化刺激(その行動を強化して増やしていく刺激)】となり、ゲームにますます嵌っていくという悪循環が形成されます。


【課金について】

人は、上のポジションへのあこがれや欲求があります。そういうものや自分の成長願望が、ゲームの課金というシステム、例えば強くなるツールを買うことによって、容易に手に入れられるわけです。
つまり、現実社会ではコツコツと努力しないといけないのですが、その努力や労力、そして時間をお金で買うことがゲームではできるんですね。

これは、現代社会の効率至上主義とか、プロセスよりも結果を求められる風潮にもピッタリと合っています。
しかも、上位に行くことによって、実際に尊敬されたり賞賛されたりすることが多いですから、その快感が脳に染み込み課金を繰り返していくというパターンとなっていきます。

ただ最近の傾向としては、強くなる為にアイテムを人手するというパターンから、アイテムを手に入れること自体が満足という、蒐集やこだわりの快感へとへの流れが変化しているという考察もあるようです。


問題点と解決策


【問題点】

まず、課金を一度やると、段々と麻痺して進行していく傾向があります。
そして、フレンドのゲームの進行状況や入手したアイテムを見ることができることにより、比較の罠に嵌り易いということも問題です。
例えば、プレイポイントを使い切ると、それが回復する間は何もできないのですが、その間に他のプレイヤーに抜かれたりするのを黙って見ることになるわけですね。
自動車のレースで言えば、ガス欠でピットに入れられている間に目の前でどんどんとライバルが周回を重ねていくのを目の当たりにするわけです。
そりゃ、お金を払ってでもガソリンを入れて、自分も早くレースに参戦したくなりますよね。

さて、一番の問題点は、育てていくタイプのゲームは、お金や労力や時間をつぎ込めばつぎ込むほど「引くに引けなくなる」ことです。
そして、「引く」には切断機能(決断力、切り捨てる力)が必要なのです。


【解決策】

1.「毎日の生活がつまらない」というのが、そもそもの大きな問題点なので、「目標」や「おもしろいこと」を与えてもらうのではなく、自分で作成するように心がけること
(「目標」や「おもしろいこと」を持っている人は依存症にならない)
2. 「やめたくてもやめられない」のが依存症なのであり、「やめる」には切断機能の強化が必要となるので、応用行動分析認知療法の専門家の助言をもらう


ソーシャルゲーム自体は他の依存症(アルコール、ギャンブル等)と比べると、現時点においては経済的な損失がそんなに特別高いというわけではありません。
ただ、他の依存症と比べて時間の損失がかなり高いことは確かです。
また、結果的にスマホを手から離せない「スマホ・ネット依存」となり、脳に悪影響を与える大きな要因となっていることが、とっても大きな脅威なのです。
ゲーム依存症は慢性の精神疾患です。「意思を強く持て!」などという叱咤激励では治りませんし、「そのうち本人も気付くだろう」という楽観的な考えは非常に危険です。
早期に介入し、行動を変容させることが求められます。

ネット・スマホ依存のカウンセリングは⇒ https://bellcosmo.net/netcounseling.html


お役に立てる心理学の本です。↓

「ハート・コンシャス」~ 交流分析・認知療法・実存セラピー~
鷲津秀樹著 1620円
交流分析や周辺理論がとてもわかりやすく書かれている本です。
著者が名城大学の講義でも使っている本で、大学内の書店か通販以外ではお求めになれません。
お買い求めは、ここをクリック! hon.html

電子ブックはこちら⇒


講演のご依頼は⇒ kouen.html

申し訳ございませんがネット・スマホ依存についての電話やメールでの無料相談は現在行っておりませんので宜しくお願い致します。ご相談は、カウンセリング(有料)となっております。



中日新聞にネット依存のコメント掲載

2018年6月5日付け中日新聞朝刊の秋葉原殺傷事件の検証記事、「孤立 ネットの虚構におぼれ」において、当協会代表の鷲津が取材を受けた時のコメントが載っています。
(内容は左の記事の画像をクリックしてください)








和歌山県主催のネット依存防止セミナーの講師を務めました。

平成30年1月28日(土)に和歌山県主催の「ネット依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。
2018wakayama.pdf






2017 名古屋市中村区の養護教員対象セミナー

名古屋市中村区の小中学校の養護教員の研究会で「ネット・スマホ依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。

2016 小牧市内中学校のセミナー

岩崎中学校のPTAセミナーで「ネット・スマホ依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。

小牧中学校のPTAセミナーで「ネット・スマホ依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。

2016 稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の小中学校の先生方の研修会で、『ネットいじめ』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
inazawa.pdf






2015 稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の稲沢市の小中学校の先生方の研修会で、 『ネット・スマホ依存』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
27inazawa.pdf







「ネット・スマホ依存症セミナー」ビデオ(一部)



「ネット・スマホ依存症セミナー2」ビデオ(ダイジェスト版)
■学校関係の講演実績の例

・国分寺青年会議所 ~大人と子供のコミュニケーション~
・私学をよくする愛知父母懇談会 ~中ブロック総会の記念講演~
・名古屋市子ども青少年局(名古屋市保育士)~保育リスクマネジメント研修~
・安城市 ~子育てに活かせるものの見方、考え方~
・稲沢市教育委員会 ~ネット依存に陥らない為に~(2016、2017)
・名古屋市西生涯学習センター ~子育てセミナー~
・名古屋市北生涯学習センター ~子育てに役立つ心理学~
・子育てかもめ応援団 ~「うまくいかない」を「うまくいく」にするには~
・名古屋市港区小中学校PTA会長セミナー ~絆をつなぐPTA活動~
・東区小中学校PTA会長セミナー
・中区小中学校PTA会長セミナー
・千種区小中学校PTA会長セミナー
・名古屋市守山中学校PTA ~子どもと上手な付き合い方~
・小牧中学校 ~スマホ・ネット依存症の対処法~(2016、2017)
・小牧市光が丘中学校教職員 ~生徒とのコミュニケーション~
・小牧市岩崎中学校PTA ~子育て・スマホ依存~
・名古屋市有松中学校PTA ~我が子の本当の味方になるには~
・名古屋市見付小学校PTA ~親が伸びれば子どもも伸びる~
・名古屋市伝馬小学校PTA ~子どもの心を育み親子のきずなを深める~
・名古屋市福田小学校PTA ~子どもとのコミュニケーション~
・名古屋市福春小学校PTA ~子供とのコミュニケーション~
・名古屋市東海小学校PTA ~親子コミュニケーション~
・岩倉市北小学校PTA ~子どもを伸ばすコミュニケーション~
・熱田区小中学校PTA会長セミナー
・名古屋市守山東中学校PTA~やる気と可能性を引き出すコミュニケーション~
・名古屋市中村区養護教諭研修会 ~スマホ・ネット依存対策~

他多数

 


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