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「人生の後半を、どう生きるか」

写真 人生において、仕事に関しては或る程度の落ち着きどころが見えてくるのは、大体40代半ばを過ぎた頃が多いそうです。

また子育てがもうすぐ一段落しそうで、はたと自分の人生を考えるのもそれくらいの年齢くらいからではないでしょうか。

ところがそれくらいの歳になって、『やるべきこと』に一生懸命になって生きてきたのはいいけど、『やりたいこと』は考えることすら忘れていたという人も少なくはありません。

自分の『人生の意味』についてはっきり言えるという人は、そんなにはいないと思います。

その『人生の意味』ということを深く考えた人がいます。
第二次大戦においてナチスに強制収容所に入れられ、九死に一生を得たフランクルという精神科医です。
彼はこの問題を深く考え、ロゴ・セラピー(実存セラピー)という心理療法を考えました。

彼の有名な言葉に、こういうのがあります。

「人間は人生に意味を求めてしまうが、実は『人生の方が』あなたに意味を問いかけているのです」

難しいですね。
私は若いころはさっぱり意味がわかりませんでした。

でも、下記をご覧ください。
これは、「1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25」(大津秀一著 致知出版社)という本があり、その25から抜粋したものです。



・生前の意思を示さなかったこと
・自分のやりたいことをやらなかったこと
・夢をかなえられなかったこと
・悪事に手を染めたこと
・感情に振り回された一生を過ごしたこと
・他人に優しくしなかったこと
・自分が一番と信じて疑わなかったこと
・故郷に帰らなかったこと
・美味しいものを食べておかなかったこと
・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
・行きたい場所に旅行しなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
・記憶に残る恋愛をしなかったこと
・結婚をしなかったこと
・子供を育てなかったこと
・子供を結婚させなかったこと
・自分の生きた証を残さなかったこと
・生と死の問題を乗り越えられなかったこと
・神仏の教えをしらなかったこと
・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

(以上、「1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25」より引用)

いかがですか?
『人生の意味』についての後悔、つまりメンタル面の問題が如何に多いことでしょう。

『終活』と言う言葉をよく聞きますが、これは葬儀屋さんや法律家の管轄のように思われている方も多く、また実際にメディアで取り上げられるのはそういう問題が殆どです。
でも25の後悔のうち、なんと20は、自分の生き方や考え方、そして行動についてなんですね。

つまり、後悔の殆どは自分の人生を振り返っての、『人生の意味』についてなんです。

ところが我が国では、『人生の意味』や『どう生きるか』については宗教家が対応していた時代もありましたが、現代では対応できる人がかなり少なくなっているというのが大きな問題なのです。

もちろん、『人生の意味』や『どう生きるか』は、人それぞれで違います。

そして、それを考え、人生の後半をどのように意味のあるようにしていくかは、そんなに簡単に思いつくものではありません。

ただ、それを考えるのは、いくつになってからでも遅くはありません。
また、可能性というものは、それを考える人に見えてくるものなのです。

考え、そして行動してみることが大事なんですよね。



ということで、もう一度フランクルの言葉について考えてみましょう。

「『人生の方が』あなたに意味を問いかけている」

この『人生の方が』のところを、あなたの宗教観に合わせていただいて結構ですので、『神』や『仏』や『天』という言葉に変えてみていただけますか?

すると、例えばこうなります。

『天が』あなたに意味を問いかけている

つまり、あなたは天からいろんな【可能性】や【能力】を預かっているわけです。

その【可能性】や【能力】を、自分でも知らないまま死んじゃうっていうのはどうなんでしょう?

そういう意味じゃないかと、わたしはフランクルの言葉を解釈しました。

人生が何回もあるのなら、「その可能性は次回の人生で発揮しよう」とか言っててもいいかもしれませんが、1回しかありませんしね(もし生まれ替わりがあったとしても、今回の記憶がなかったら、また同じことをやりそうですし)。


ところで大事と言えば、ボケない為には「か き く け こ」が大事だそうです。

感動

興味

工夫

健康



この、「恋」っていうのが面白いですよね。

やっぱりファンタジーって、幾つになっても必要だと思いませんか?




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私たちはこれらのことを含め、『人生の後半を、どう生きるか』に関心を持たれる方々に、どのようにお役に立てるのかを考えてまいりました。
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