「死」について考える 死とはなにか だからこそどう生きるか そして人生の意味とは 存在価値とは
お問い合わせ
TEL. 0586-72-7880
営業時間 AM10:00 ~ PM18:00
「死」とはなにか
仕事・恋愛・病気・金銭 等いろいろな悩みが人生には有りますが、仏教によると苦悩は大きく8つに分けられおり、このようになっています。
1 誕生
2 老
3 病
4 死
5 憎らしいものに遭うこと
6 愛するものと別れること
7 欲しいものが手に入らないこと
8 燃えたぎる煩悩
このうち1から4を四苦、そしてそれに5から8を加えて四苦八苦と呼ばれたわけですが、この中でやっぱり一番大きいのは『死』ですよね
生物というのはよく出来たもので、死というものを恐れるようにプログラミングされています(それがなかったら、すぐに絶滅しちゃいそうですもんね)。
人間も当然生き物ですから、たいていの人は死が怖いのですが、我々は動物と違って『未来』というものを考えられる能力を持っていますから、余計怖いかもしれません。
だって、『自分のいない世界』を想像したり、『死んだあとの家族の心配』をしたり、そして『死後の世界』を考えたり…。
そりゃ怖いですよね。
ただ、これらは困ったことに、死なないとわからないことばかりです。
死んだらどうなるのか
でも、人間というのは「死なないとわからないから、まぁいいや」とはなかなか思えないようで、天国や極楽や地獄など、いろんな空想の世界を考えて、そしていろいろな不安を片付けようとしてきました。
ただ、現代においては『神』や『仏』を信じる人が減ってきたということもあるのか、「死んだらそれで終わり」とか「死んだら『無』になる」と言う人も多くなったように思えます(もっとも、そうやって言っている人でも、自分がもうすぐ死ぬとわかると、神や仏に祈りだすことも多いそうですが)。
筆者は心理学を大学で教えているのですが、こういう問題においてはやはり宗教の方が説得力があるような気がします。
もっとも自分自身はどうかというと、別に特別に宗派に入っているわけではなく(ただ、葬式や法事では以前からのお寺にお願いしていますが)、或る意味平均的な日本人と言えるかもしれません。
ただ、自身としては昔手塚治虫の「火の鳥」という漫画を読んだときに、生命の循環の場面で感動したことがあり、今では「それでいこう」と思っています。
簡単にその内容を説明すると、宇宙には生命エネルギーのかたまりのようなものがあり、その一部が生命体という物質に入った時に『生』が発生し、その物質が老化してエネルギーがそこから元のエネルギーのかたまりに帰った時が、その生命体の死となるという考え方です。
実はこれ、仏教の中の密教の考え方とほぼ一緒なんですね。
密教ではそのエネルギーのかたまりを『大日如来』と名付けていますが。
「それでいこう」っていうのはいい加減かもしれないし、不遜かもしれません。
でも、「死なないとわからない」のだから、『無』を選択しても、『天国』を選択しても、『極楽(阿弥陀仏の世界)』を選択しても、そして『エネルギーのかたまり』を選択してもいいわけです。
ただ、『エネルギーのかたまり』に帰るっていうのは、とってもファンタジックでいいなぁと思うんですけど、いかがでしょうか?
少し、『死の恐怖』が減りませんか?
だからこそどう生きるか
ところで、人間の脳というのは上手く出来ているようで、どうにもならない未来の嫌なことというのは、先送りしてしまって普段は思い浮かべないように出来ているそうなんですね。 大地震でも必ず来ると言われていても、準備をきちっとしている人が少ないのは、そのせいだと言われています。 それと一緒で、自分の死についても、いつかは必ずくることはわかっていても、死について考える人はそんなに多くはありません。 でも、自分の死ぬ時期を知って、それでも苦悩や恐怖を乗り越えられる人は、やっぱり死についてを考えていた人の方が多いんですね。 そしてそういう人は殆どが「どう生きるか」を考えていたそうです。 死が怖くて、考えるのを回避したり先送りしたりするのでもなく、死は考えるもののそれに怯えて不安や心配の日々を送るのでもなく、死は来るものとして考えて「どう生きるか」を考えるということなのでしょうね。 そう云えば、正岡子規も言っていました。 「悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」と…。 Copyright(c)2006 NPOハート・コンシャス _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ この内容はNPOハート・コンシャスの鷲津が、愛知大学OCでの講義の内容を元に書いております。 著作権はNPOハート・コンシャスにありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。
NPOハート・コンシャスの活動
私たちはこれらのことを含め、『人生の後半を、どう生きるか』に関心を持たれる方々に、どのようにお役に立てるのかを考えてまいりました。 その結果、既存の心理学や、唯識など仏教の知恵などを基に、その方々に沿った対応のできるコンサルティングやカウンセリング(有料 50分5千円)ができるようになりました。 ご本人だけでなく、ご家族へのカウンセリングも承ります。 なお、カウンセラーは大学で心理学を講義している専門家を始めとした経験豊かな心理カウンセラーで、秘密も守られますので安心して相談していただけます。 また、特定の宗教や団体とは一切関係はございません。 もちろん、面談だけではなく電話やネットを使ったテレビ電話(SKYPE)でのご相談(有料 50分5千円)も可能です。 カウンセリング、コンサルティングはこちらのページからどうぞ。 カウンセリングのお申込み⇒ https://heart-c.org/service.html また、当協会がバックアップしているNPO日本次世代育成支援協会の心理カウンセラー養成講座は、カウンセラーを目指す人だけではなく、『人生の意味』や『どう生きるか』を考えるのにも、とても役立つ心理学講座です。 一度参加してみませんか? 心理カウンセラー講座講座⇒ https://heart-c.org/yousei.html お問い合わせは、メール玉田 tamada@heart-c.org もしくは、電話 0586-72-7880 へお願い致します。 お電話の場合は、平日10~17時にお受け致します。