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回避性性格(依存、向き合わない、逃げる、先送りする)


最近は政治家をはじめ、会社の経営者、学校の校長先生やスポーツの監督など、本来は立派であるはずの人たちが、問題があっても逃げたり認めなかったり、どさくさ紛れに先送りしようとする姿勢をニュースなどで目にします。

これらの姿勢や心理を【回避】と呼んでいるのですが、人間とは弱いものですから、こういう回避ということをしてしまいがちなんですね。

でも、それが悩みの大きな原因の一つでもあるんです。

ちなみに、その回避が病的な人もいます。
例えば、心の病気においての診断基準として使用されているDSMという手引きがあるのですが、それには回避性パーソナリティ障害という項目があるんですね。

そこまでいかなくても、回避性性格の為に常に不安を抱えていたり、新しいことに取り組めず成長できなかったりして、人生において大変大きな損をしている人は、多いのではないでしょうか。
また、回避先送りしたために、悪いことがどんどん大きく膨れ上がって大変なことになってしまうこともあります。

回避性性格の特徴

・批判、避難への過剰反応
・劣っている点は、必死に隠す
・人間関係に深入りできず表面的な付き合いしかできない
・自己開示できない
・失敗や恥を恐れてチャレンジできない


ところで、『引きこもり』も、この【回避】というのが深く関係している場合が多いんですね。
例えば我々が行っているカウンセリングの場面においても、引きこもりの相談っていうのは本人は引きこもっているんだから、多くの場合まずは親や身内がカウンセリングに来られるワケです。
そしていろいろとお話をさせていただくのですが、その際に
「わかりました!わたしも腹をくくります。それで今後どのようにしたらいいでしょうか?」
と仰る親御さんの場合は、良い結果に結び着く場合が多いんですね。
でも、
「わかりました。一度家族と相談してからまたお電話します」
という煮え切らない場合は、結局上手くいかないことが多いんです。

これはつまり、その「家」において、回避というシステムが根っこに巣くっているわけですね。本人達はそのつもりがなくても…。
もちろん、他の問題を回避していたら学校に行けなくなったとかもありますが、親が回避するタイプだったから知らぬ間にそれをモデリングしていたりする場合も少なくありません。

もっともそれもいろんなパターンがあるんですね。
親が問題に向き合わず先送りするタイプもあるし、逆に表面的には、例えば仕事なんかでは積極果敢に行くように見える父親なんだけど、家庭での夫婦の話し合いや子どもとの付き合いを回避するタイプとかもあります。

この場合は、その回避している人は、家の暗黙のルールで行動しているということになります。


さて、ではどうすればよいのかということなのですが、よくあるパターンとしては『勇気を持って向き合え』という叱咤激励です。
それ自体は、間違ってはいません。
確かに勇気を持って向き合うにこしたことはないと思います。
でも、人間ってそんなに強くないんですね。
その、強くないということを抜きにして、叱咤激励してもしょうがないんです。

それに、『勇気を持って向き合え』って叱るのは、実はよく考えたらどうなんだ?ってことなんですよね。
だって、確かに問題に向き合っていないってことなんですけど、それは辛いことだからから回避しているんですよね。

ということは、ただでさえ辛い思いをしている人に、『勇気を持って向き合え!』って叱っているわけでしょ?

実は回避している人も、『勇気を持って向き合いたい』場合が多いんですよ。

わかっちゃいるけどできない。

できない自分を責めているかもしれない。

その辛い時にまた叱られるわけですから、そりゃもっと辛くなりますよ。


ではどうするか。
キーワードが2つあります。

それは、【具体的】、そして【観察】です。

まずは具体的にどうやっていけばいいかを、できれば人の助けも借りて考える。
それには、まずは回避したい問題や状況を【観察】する必要があるんです。

極端なことを言うと、例え逃げるなら逃げてもいいんです。
例えば、子どもが学校が嫌だから行きたくないと言ったとしますね。
その際、いきなり
「嫌なことから逃げるな!」
と言っていても、かえってゴチャゴチャにこじれてしまって、問題は解決しない場合が多いんですよ。
そうじゃなくて、例えば先生との関係がうまくいかないとか、友達ができないとか、勉強についていけなくて恥ずかしいとか、行きたくなくなった状況を観察することが大切なんです。

観察した上で、学校を休むということだと言ってもいいかもしれません。

病気を考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。
大人でも不調の時に無理して仕事に行って、病気をこじらせて入院しなくてはならないってこともありますよね。
辛いけれど、
「そのうち治らないかな」
などという根拠の無い希望を持って先送りしていたら、どんどん悪化していくということだってあります。

例えば、発達障碍の問題もそうです。
子どもの不登校の場合や、大人でも会社での人間関係で鬱状態になった場合は、早めに休みを取ってお医者さんのところへ行って検査や診断してもらえばよかったのでは、という時がよくあります。
問題をかかえたまま、一見逃げないで頑張っているように見えるんだけど、隠された問題がどんどん大きくなっていくというパターンは、本当によくあるんです。

回避したい何かが出てきた時は、抑圧したり、見ないようにしたり、先送りしたりしたい気持ち、これは人間だから湧き出てくるのはしょうがないとして、でもなんとか観察できるようになるといいんですね。
「弱さを認めた上で」、というところがポイントかもしれません。


確かに、向き合うってことは大変なことですし、難しいことだと思います。
でも、向き合わずに自分を責めていても、時が経つにつれてますます問題に向き合えなくなっていっちゃうんですよね。

カウンセラーだって、できればグサッとくるような事を言わず、『長い間悩んでおられ、苦労されて大変ですねぇ』とやさしい言葉で共感していた方が楽なんです。
でも、いくらやさしい言葉をかけて共感しても、事態が改善せずに悪化したら何にもならないんですよね。

だからこそ、カウンセリングにおいては我々は『弱い』ことを前提として、状況を『観察』し、『具体的』な対処方法を一緒に工夫していきます。
それが『向き合う』ことだと考えているのです。




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心理カウンセリング

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カウンセリングとはカウンセラーがクライアントと一緒に、一生懸命悩んで考える場です。
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悩みは一人一人が違います。
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例えばうつ病不安障害(不安症)には、認知療法が効果がありますし、子育ての悩みだと応用行動分析が適しています。 また、不登校には家族療法(短期療法)が効果がある場合が多いですし、実際のカウンセリングではそれらをミックスした形となることが殆どです。 エゴグラムテストなどの心理テストで、自分自身のパターンに気付いていただくことも可能です。 (エゴグラム「交流分析 エゴグラムのページ」を、認知療法「認知行動療法」のページを、応用行動分析「応用行動分析(ABA)」のページをご参考ください。)

こうやって書くと、なんか難しそうに聞こえますが、実際は悩み事を思ったままにお話していただくだけでOKです。
もちろん秘密厳守ですし、クライアントの気持ちを重視したカウンセリングですので心配は要りません。
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カウンセラー カウンセラー

『カウンセラーって、けっこういい加減な人もいるらしいけど…』と心配される方もおられます。
確かにホームページなどを見ると、中には経歴すらまともに書いていないカウンセリングルームも有り、心配されるのはごもっともです。

でも、NPOハート・コンシャスにおいてはご安心ください。
カウンセラーは、大学などにおいて、心理カウンセリング理論を教えていますので、ご心配なく相談していただけます。
男性には話しにくい悩みは、女性のカウンセラーもいますからご安心ください。
また、離婚やハラスメント、DV等の悩みにおいて法律問題が絡む場合は、弁護士をご紹介いたします。


カウンセラー【心理カウンセラー】

鷲津秀樹 

愛知県立一宮西高校卒
明治大学、篠崎ゼミにて実存哲学を学ぶ。
心理学のメールマガジンでは読者数は1万5千人を超え、2005年 2006年連続で『まぐまぐ大賞』にノミネートされる。

NPO日本次世代育成支援協会理事
NPOハート・コンシャス顧問
名城大学 心理学非常勤講師(~2024年)
講演実績はこちら⇒ 企業や団体、公的機関での講演
          教育・子育てに関する講演

ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演 ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演。
音声内容はこちら↓をクリックしてください。
 「愛を深め合う扉」
 「恋と嘘の扉」
 「夫婦円満の扉」
 「聞き上手の扉」
 「楽しい子育ての扉」
 「表情で得する扉」
 「復縁の扉」
 「褒め上手の扉」
 「自己アピールの扉」

ハート・コンシャスには女性のカウンセラーもいます。

玉田祐子
NPO日本次世代育成支援協会講師
NPOハート・コンシャス代表理事


カウンセリングの料金・場所・お申し込み方法【場所・お申し込み方法等】

愛知県一宮市大志1丁目6-17ミヤタビル3階 TEL 0586-23-5575
(JRまたは名鉄一宮駅から東へ徒歩10分。)
料金 1回50分6000円(但し、前もってのご予約とお振込みが必要です)
9時~21時まで。日曜水曜は原則として休業
  (事務所への電話受付は10時から16時まで) 完全予約制

メール、または電話でお申し込みの上、6000円をお振込みください。
なおSkypeの場合は、電波やネット環境によって不安定となる場合がありますので、そういう場合は電話カウンセリングをお勧めします。

但し、ご予約が多いのと、カウンセラーは全国各地に講演やセミナーの講師としてに出張している為、当日すぐにカウンセリングを受けたいというご要望にはなかなか応じられていないのが現状です。
大変申し訳ありませんが、お客様のご都合と、こちらの空いている時間がマッチした時間にご予約をお願いしております。

また、カウンセリングはその前後の時間に余裕を設けて、じっくり落ち着いて行わなければできませんので、1日に5~6人とさせていただいております。
できるだけご希望の時間に合わせるよう努力いたしますが、ご希望の日時に時間が取れないこともございますので、ご理解ください。
(特に土曜日はかなり早めでないと取りにくい状況です。)
なお、キャンセルは7日前からキャンセル料(6000円全額)が発生しますのでご注意ください。


玉田 tamada@heart-c.org


【心理カウンセリングについて、よくあるご質問】

◆「自分」を知りたいのですが、心理テストとかはしていただけますか?

------エゴグラムをはじめ、クライアントに合った色々なテストを受けることができます。

◆何回くらい行けばよいのでしょうか?

------ケースによって違います。
数回でOKとなることもありますし、引きこもりや重度のうつ病、発達障害などの場合は1年以上かかる場合も有ります。

◆毎週行かなくてはなりませんか?

------別にそう決まっているわけではありませんが、月2回くらいが効果的だと考えております。

◆1回だけ試しに行ってみたいのですが?

------もちろんOKです。どんなものなのか、試してみてください。
但し軽い悩みではない場合は1回で解決するというものではありません。

◆途中でやめることができますか?

------もちろんできます。いつでも中止できます。

◆昔から人間関係を上手く対応できないのですが、コミュニケーションの技術というものは身につくものでしょうか。

------大丈夫です。そういう場合はコミュニケーションの家庭教師についてじっくり学ぶ という考え方で来てください。

◆突然申し込んでもカウンセリングをすぐに受けられますか?

------申し訳有りませんが、大抵は無理です。
カウンセラーは、企業の相談、企業や団体の講演やセミナー、そして大学や日本次世代育成支援協会を始めとしたいろいろなところで講師をしていますので、常にカウンセリングルームに居るとは限りません。
必ずご予約をお願いいたします。

◆カウンセリングを受けるだけではなく、心理学の知識も身に付けたいのですが…。

------もちろんOKです。人間関係の心理学は人生において大変役に立ちます。是非学んでください。


NPOハート・コンシャスの活動状況



歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」に掲載

日本歯科新聞社が発行する歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」4月号のパワハラ予防特集で【「つい口調がきつくなる」院長への処方箋(鷲津秀樹)】というタイトルで掲載されました。




大分大学地域連携プラットフォーム推進機構」主催のセミナー

2024年3月6日に大分県立看護科学大学、日本文理大学、別府大学、立命館アジア太平洋大学、大分県立芸術文化短期大学、大分短期大学、東九州短期大学、別府溝部学園短期大学、別府大学短期大学部、大分工業高等専門学校、放送大学大分学習センター、大分大学で構成される「大分大学地域連携プラットフォーム推進機構」主催のセミナーの講師として、各校の教職員の方々対象にWEBで講演しました(当協会理事 鷲津秀樹)。 (翌週13日は大分大学単独で先生方への講演)

愛知県保険医協会「子どもの健康を考えるつどい」

12月5日に愛知県保険医協会主催の「第34回 子どもの健康を考えるつどい」において、「コロナ禍が及ぼす子どもたちの心への影響と、その対処法」というテーマで鷲津理事が講師を務めました。


中日青葉学園でセミナーの講師を務めました

三菱UFJが行うボランティア活動の一環として、社会福祉法人中日新聞社会事業団運営の複合型児童福祉施設中日青葉学園で勤務されている臨床心理士さん達やスタッフの方々へのセミナーが行われ、その講師を鷲津理事が務めました。


健やかな子どもを育てる豊川集会


10月30日(土)に、豊川市内に勤務する小中学校教員と保護者を対象に「健やかな子どもを育てる豊川集会」が開かれました。
演題 「家族や学校で防ぐネット・スマホ・ゲーム依存」
講師 鷲津秀樹(当協会理事)


愛知県小児科医会の会報に寄稿

愛知県小児科医会の第56回「子どもの健康を守る会」での講演の講師をする予定でしたが、コロナで中止となった為、替わりに今年度の愛知県小児科医会の会報への寄稿を依頼され、それが配布されました。
鷲津理事の内容は「コロナ禍が及ぼす子どもたちの心への影響と、その対処法」です。




豊田市の「こころの健康づくりニュースレター」を執筆

愛知県豊田市では毎年3月を「自殺対策強化月間」とし、春の自殺予防キャンペーンを実施しており、それにに向けて3か月間、月1回「こころの健康づくりニュースレター」を提供しています。その1月号「劣等感と劣等コンプレックスについて」、2月号「劣等感と劣等コンプレックスについて NO2」、3月号「新しい環境におけるメンタルヘルス」を当協会の鷲津理事が執筆しました。 (画像をクリックすると拡大して読めます)

小牧市社会福祉協議会でコミュニケーションの講演

小牧市社会福祉協議会で、ボランティア活動に携わっておられる方々を対象に開かれた「ボランティア活動に役立つコミュニケーション心理学」セミナーの講師を当協会の鷲津理事が務めました。





 

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