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燃え尽き症候群とは

燃え尽き症候群、またはバーンアウト(ASD)とは、熱心に仕事に取り組んでいた人が、突然やる気を失ってしまい、「うつ」のようなエネルギーが枯渇した状態になることを言います。

写真 なお『精神疾患の分類と診断の手引(DSM-5)』には載っておらず、『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』(ICD-10)でも「生活管理困難に関連する問題」としては載っていますが、やはり「障害」や「疾病」ではなく「職場(仕事)の問題」と考えられています。

ちなみにWikipediaでは下記のように表記されています。

以下の3つの症状から定義される。

1.情緒的消耗感
 ・仕事を通じて、情緒的に力を出し尽くし、消耗してしまった状態。

2.脱人格化
 ・クライアントに対する無情で、非人間的な対応。

3.個人的達成感の低下
 ・ヒューマンサービスの職務に関わる有能感、達成感。(消耗及び喪失)

症状
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徒労感や精神的苦痛から仕事や学校などの必要目的事項に対する意欲の減退や関心の低下、精神的苦痛が徐々に進行し、朝起きられない、職場や学校、部活等に行きたくない、人間関係の破局、深刻な腹立ち、罪悪感や過度な不安による鬱症状、自業自得の原理に基づいた客観的矛盾に対する腹立ち及び恨みや憎しみを受ける負の連鎖などといった状態に陥り、突然の辞退、休暇、無関心、過度な消費による吐口の見出し、最終的には、現実からの逃避、深刻な鬱感、薬物やアルコール、ニコチン等の化学物質の過度な摂取による自我逃避、家庭生活の崩壊、対人関係の忌避、最悪の場合、自殺や犯罪、過労死や突然死などに終わるという。
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もう少しわかりやすくまとめてみると、何かの義務や責任ある目標に向けて一生懸命頑張った人が目標を達成、若しくは達成できずに終わってしまった結果、
・疲労
・エネルギーが空っぽになったような消耗感や喪失感
・対人関係の億劫さ
・うつ病のような気力ややる気の無さ
等の症状が出てガックリしてしまった状態ということになります。

なお、子どもに一生懸命になっているうちに子どもが大きくなり、自分の手から離れてガックリときた場合を「空の巣(からのす)症候群」と呼びますが、これも或る意味燃え尽き症候群と言えるかもしれません。


燃え尽き症候群テスト


燃え尽き症候群簡易テスト
(Copyright(c)合同会社ベルコスモ・カウンセリング不許複製)

よく当てはまる場合は3点、まあまあ当てはまる場合は2点 たまに有る程度なら1点、当てはまらない場合は0点を付けてください。

1.いつも疲れている
2.無力感がある
3.やる気が出ない
4.頑張って力を出し尽くした感がある
5.これ以上は無理という感じ
6.人やモノに関心が湧かない
7.仕事(学業)に取り組もうとしても、すごく能率が悪い
8.期待されると怒りがこみ上げてくる
9.仕事(学業)からとにかく逃げたい
10.寝起きが悪い または睡眠の質が悪い
11.人間関係が面倒くさく感じる
12.思考力や集中力の減退
13.何をやっても無駄な気がする
14.楽しさや面白さを感じることがない
15.情緒不安定


合計が40点以上だと注意が必要となります。


燃え尽き症候群になりやすいタイプ テスト



燃え尽き症候群になりやすいタイプ簡易テスト】 (Copyright(c)合同会社ベルコスモ・カウンセリング不許複製)

1.「~であるべき」「~であらねばならない」と思うことが多いタイプだ
2.オール・オア・ナッシングの思考に陥りやすい
3.人と自分を比べてしまう
4.自責(または他責)になりやすい
5.もっと、もっとと頑張ってしまう(完全主義)
6.自分の欲求よりも人の欲求を優先させてしまいがち
7.人の評価が気になる
8.頼まれると断れないほうだ
9.自己肯定感が低い
10.ゆとりがない時が多い
11.批判、否認、または拒絶に対する不安が大きい
12.自己開示が苦手
13.高い自己イメージへの空想と無意識に潜む低い自己評価がある気がする
14.あまり上手くいくと却って不安になる
15.人間関係でストレスを抱えやすい


合計が40点以上だと注意が必要となります。


燃え尽き症候群の対処法


燃え尽き症候群には認知療法解決志向アプローチが有効です。

認知療法とは、一言で言うと「モノは考えよう」。

燃え尽き症候群に陥った人は、思考に柔軟さが無くなってしまっているケースが多いんですね。

例えば「努力すれば報われる」という言葉が頭の中にしっかりと住み着いちゃっていたりするんです。

でも、「努力すれば報われる」っていうのは、報われた人の言う台詞なんですよね。

「努力したけど報われない」って落ち込んでいる人はいくらでもいます。

もちろん努力しても無駄なんていう気はさらさらありません。

でも、これは実は「努力した方が報われる可能性が高くなる」なんです。

また、真剣にやればいいというものではないんですね。
オレオレ詐欺だって真剣にやっていますから。

ところで、上記の「燃え尽き症候群になりやすいタイプ」テストについてですが、実は「完全主義」とか「べき主義」とか「自責思考」というのは、優秀な人とか周囲から認められている人の特性でもあるんですね。

ただ問題は、その素質や能力の使い方があまり適格ではなかったということなのです。



つまり【その人が問題なのではなく、(能力の使い方という)「問題」が問題だった】んですね。

さて、それと共にもう一つ大事なことがあります。
それはしっかりとした【自己肯定感】を持つこと。

燃え尽き症候群の人は、実は「自己評価」と「自己肯定感」と「自己有用感」がゴチャマゼになっていることが多いんですよね。


でも、その違いをしっかりと認識していくことが大事となります。



この3つの違いを考えてみることも、燃え尽き症候群から脱出できる1つのヒントとなると思います。

燃え尽き症候群の相談では


ただ、そうは言っても簡単に認知療法や解決志向アプローチを自分で出来るというわけではないので、やはり認知療法や家族療法の中の解決志向アプローチ(SFA)という方法が得意な専門家に相談するとベターでしょうね。

なおNPOハート・コンシャスでは、それらの療法を組み合わせ、【工夫】をメインとしたカウンセリングで対応しています。

家族療法⇒ https://npo-jisedai.org/brief.html
解決志向アプローチ⇒ https://npo-jisedai.org/sfa.html
応用行動分析⇒ https://npo-jisedai.org/aba.html
認知行動療法⇒ https://npo-jisedai.org/

なんか難しそうにも聞こえますが、実際は悩み事を思ったままにお話していただくだけでOKです。
もちろん秘密厳守ですし、クライアントの気持ちを重視したカウンセリングですので心配は要りません。


写真カウンセリングをお考えの方は、下記のNPOハート・コンシャスのカウンセリングページにてお申込みください。
https://heart-c.org/service.html



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この内容はNPOハート・コンシャスの鷲津が、愛知大学OCでの講義の内容を元に書いております。
著作権はNPOハート・コンシャスにありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。

♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか?
NPOハート・コンシャスとNPO日本次世代育成支援協会は、毎週月曜の(午後)に一宮で『心理カウンセラー講座』を開いています。
月1回の土曜集中講座(12回完結)や日曜日にベーシック集中講座もありますよ!

詳しくはコチラ→ https://npo-jisedai.org/kouza.htm

NPOハート・コンシャスの活動状況



各地でNPOハート・コンシャスの会員が講演

大分県大分大学(鷲津秀樹)
愛知県豊田市立下山中学校
岐阜県揖斐郡大野町立南小学校
愛知県豊川市立桜町小学校
愛知県犬山市立城東小学校
愛知県知立市八ツ田小学校
東京都狛江市狛江第三小学校
愛知県長久手市長久手北中学校
愛知県江南市藤里小学校
愛知県海部郡蟹江小学校
豊川市立萩小学校
岐阜県飛騨市古川西小学校
岐阜県可児市立今渡南小学校
岐阜県揖斐郡学校保健研修総会
他に各地の生涯学習センターなど多数

歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」に掲載

日本歯科新聞社が発行する歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」4月号のパワハラ予防特集で【「つい口調がきつくなる」院長への処方箋(鷲津秀樹)】というタイトルで掲載されました。




大分大学地域連携プラットフォーム推進機構」主催のセミナー

2024年3月6日に大分県立看護科学大学、日本文理大学、別府大学、立命館アジア太平洋大学、大分県立芸術文化短期大学、大分短期大学、東九州短期大学、別府溝部学園短期大学、別府大学短期大学部、大分工業高等専門学校、放送大学大分学習センター、大分大学で構成される「大分大学地域連携プラットフォーム推進機構」主催のセミナーの講師として、各校の教職員の方々対象にWEBで講演しました(鷲津顧問)。


家庭教育月刊誌「子とともに ゆう&ゆう」に掲載

公益財団法人 愛知県教育振興会が発行する家庭教育月刊誌「子とともに ゆう&ゆう」9月号(編集:愛知県小中学校長会、愛知県小中学校PTA連絡協議会、名古屋市立小中学校長会、名古屋市立小中学校PTA協議会)の”ゆうゆう情報局”に「ゲーム依存と子どもたちの環境」というタイトルで掲載されました。



児童とスマホの問題についてお話しました

東海テレビ「スイッチ」で、幼児や児童にスマホを見せることについてお話しました。






清州保健所の「自殺対策人材育成研修」

愛知県県清州保健所の職員対象に「自殺対策人材育成研修」が開かれ、講師を務めました。




一宮消防局で、「パワハラ防止」の講演

愛知県一宮消防局の「パワハラ防止セミナー」で、NPOハート・コンシャスの鷲津が講師を勤めました。





中日新聞にネット依存のコメント掲載

2018年6月5日付け中日新聞朝刊の秋葉原殺傷事件の検証記事、「孤立 ネットの虚構におぼれ」において、NPOハート・コンシャスの鷲津が取材を受けた時のコメントが載っています。
(内容は左の記事の画像をクリックしてください)








名古屋テレビの報道番組「UP!」でコメントしました。

名古屋テレビの報道番組「UP!」で、ネット・スマホゲームの問題点についてお話しました。




碧南市広報に掲載されました。


碧南市の医師会、歯科医師会、薬剤師会と行政が一体となった「碧南市健康を守る会」の総会で、NPOハート・コンシャスの鷲津秀樹が講演させていただいた内容が、碧南市の広報で紹介されました。
https://npo-jisedai.org/hekinan.pdf








 

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