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3月に愛知県小児科医会の第56回「子どもの健康を守る会」でネット・スマホ・ゲーム依存についての講演の講師をする予定となっておりましたが、コロナで中止となった為、替わりに今年度の愛知県小児科医会の会報への寄稿を依頼され、それが配布されました。
鷲津カウンセラーの寄稿内容は「コロナ禍が及ぼす子どもたちの心への影響と、その対処法」です。





コロナ対策
カウンセラーはワクチン接種済みで、風通しの良い環境でカウンセリングを行っております。

スマホ・ネットゲーム依存症

インターネットやスマホの普及につれて、例えば電車の中とか自転車に乗っていてもゲームをすぐにしてしまう人たちが増えました。
また、家でも多くの時間をゲームに費やしてしまう人も本当に多くなりました。

これらが何年か続くと、これが【ゲーム依存症】という精神障害になってしまいます。

世界保健機関(WHO)が、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる症状を、「ゲーム障害(Gaming disorder)」と定義し、2018年半ばに発表する最新版ICD(国際疾病分類)第11版に加える見通しです。
依存症というのは慢性の病気と言われています。
つまり高血圧や糖尿病と同じく、じわじわ進行して行き、気が付いた時はかなり重い状態で脳にまで異常を起こす可能性があることがわかっています。

なぜソーシャルゲームに嵌るのか


まず基本的なことですが、人間の心というものは剌激を求めています。
つまり、退屈が嫌いなわよけですね。
そして、その欲求の強弱は人によって異なります。
 (例 新奇性への欲求 ADHDタイプは強いケースが多い)
故に、例えば電車の中でも自転車に乗っていても、面白い事の方に向かっていく(スマホを見る)わけです。

また、人は人との関わりを無意識的にも意識的にも求めています。
(これを『集団の一員としての存在への欲求』と言います)

そして、ソーシャルゲームというのは、コミュニティやフレンドというものが有り、それを手軽に満たす要素があるんですね。
つまり、集団の中での【居場所】と成り得るわけです。

だから、他人との関わりを持ちたい人がソーシャルゲームには嵌り易いということになります。
しかもその環境では、『協力』し合ったり『感心』されたりという、現代の社会では得られにくくなった人間関係のプラスのストローク(快を感じる対人刺激)を得られることも多いので、それに惹かれてその行動は強化されていき、習慣となっていきます。


課金について


人間は自分自信が成長していきたいという願望や、上の立場(尊敬されたり、偉そうにできる立場)に憧れたり、なりたいという欲求があります。
これを『上位への欲求』というのですが、これがネットやスマホのゲームという場においては、課金によって容易に手に入れることができる為、進行していきやすいのです。

つまり課金して手に入れるということは、コツコツと努力するという労力、そして時間をお金で買うということですね。
またこれは、現代の傾向である、効率至上主義と結果主義(プロセスよりも結果)にもマッチしていますし…。

ただ、最近注目しなくてはならない点として、以前は上記の『強くなる為にアイテムを人手する』というパターンが多かったのに対し、『蒐集の満足感(アイテムを手に入れること自体が満足)』を求める人か増えてきたということです。
欲求の流れが変化してきているんですね。


課金の問題点


まず第一に、課金を一度やると、段々と麻痺して進行していく傾向があります。

次に、フレンドと呼ばれるゲームでの知り合いの、ゲームの進行状況や入手したアイテムを見ることができる為、比較の罠に嵌り易いんですね。
例えば、プレイポイントを使い切った場合は、それが回復する間に他のプレイヤーに抜かれたり、差をつけられていくのを黙って見ることになります。
これが耐えられなくて、課金してしまう場合も多いんです。

一番の問題点は、育てていくタイプのゲームは、お金や労力や時間をつぎ込めばつぎ込むほど「引くに引けなくなる」ということです。
なぜなら、『引く』には、決断する力や切り捨てる力(切断機能)が必要なんですね。
ところが、現代の日本では年々これが弱い人が増えており、この傾向は変わらないのではないかと言われているのです。


解決策


まずは、.「毎日の生活がつまらない」というのが、そもそもの大きな問題点なので、【目標】や【おもしろいこと】を、誰かから与えてもらうのではなく自分で作成するように心がけることです。
目標やおもしろいことを持っている人は依存症になりにくいですから。

次に、「やめたくてもやめられない」のが依存症なのであり、「やめる」には切断機能の強化が必要となるので、それを地道に身につけていくことです。
もっともこれは、一人ではなかなか難しいので、応用行動分析ができて指導力のあるカウンセラーについた方がいいでしょう。


さて、ソーシャルゲーム自体は他の依存症(アルコール、ギャンブル等)と比べると、現時点においては経済的な損失がそんなに特別高いというわけではありません。
ただ、他の依存症と比べて、時間の損失がかなり高いことがわかっています。
これは、その人が他にやれることが出来ない、つまり成長できなかったり、その人の可能性が失われたりということになります。
また、ネット・スマホ依存となってしまい、脳に悪影響を与えることもあります。
このネット・スマホ依存においては、傾聴という従来からの主流のカウンセリングでは効果はあまり上がらないことも多く、認知行動療法応用行動分析をその人に合わせて使っていく必要があります。


名古屋市立小中学校PTA協議会のPTA新聞で掲載されました

スマホ・ネット・ゲーム依存防止の取り組みが、名古屋市立小中学校PTA協議会が小中学校に配布するPTA新聞で紹介されました。
http://pta-nagoya.jp/wp-content/themes/pta-theme/images/pdf/shinbun/440.pdf









好評発売中のネット・スマホ依存の本

ネット・スマホ依存から抜け出す方法
~応用行動分析(ABA)~

鷲津秀樹著 (お求めはアマゾンで↑)
慢性の精神疾患となるネット・スマホ依存について、その原因や克服する方法、また予防方法を応用行動分析などの心理学でわかりやすく説明しています。

カウンセリングに行く【ふんぎり】がつかない


『悩んでいるんだけど、カウンセリングに行く【ふんぎり】がなかなかつかない』という方は大変多いですね。
でも、『来てみたら、意外にすんなり話せたし心が楽になった』と仰る方が殆どです。
『一度、試しに行ってみようか』という感じでカウンセリングを受けてみては如何ですか?
カウンセリングとはカウンセラーがクライアントと一緒に、一生懸命悩んで考える場です。
遠方の場合はSkypeを使った無料テレビ電話でのカウンセリングも可能です。


悩みは一人一人が違います。
したがってカウンセリングはクライアントに合った方法を取ります。

例えばうつ病不安障害(不安症)には、認知療法が効果がありますし、子育ての悩み依存の問題だと応用行動分析が適しています。
また、不登校には家族療法(短期療法)が効果がある場合が多いですし、実際のカウンセリングではそれらをミックスした形となることが殆どです。
なお、ゲーム依存症の場合は発達障碍のグレーゾーンではないかと思われる場合も少なくないので、そういう場合は発達障碍の知識や対応できるスキルを持ったカウンセラーでないとうまくいきません。

認知療法「認知行動療法」のページを、応用行動分析「応用行動分析(ABA)」のページを、発達障碍「発達障碍」のページをご参考ください。

こうやって書くと、なんか難しそうに聞こえますが、実際は悩み事を思ったままにお話していただくだけでOKです。
もちろん秘密厳守ですし、クライアントの気持ちを重視したカウンセリングですので心配は要りません。
言いたくない事は言わなくてかまいません。

カウンセラー カウンセラー

『カウンセラーって、けっこういい加減な人もいるらしいけど…』と心配される方もおられます。
確かにホームページなどを見ると、中には経歴すらまともに書いていないカウンセリングルームも有り、心配されるのはごもっともです。

でも、NPOハート・コンシャスにおいてはご安心ください。
カウンセラーは、大学などにおいて、心理カウンセリング理論を教えていますので、ご心配なく相談していただけます。(カウンセラーの写真はここをクリック!
男性には話しにくい悩みは、女性のカウンセラーもいますからご安心ください。
また、離婚やハラスメント、DV等の悩みにおいて法律問題が絡む場合は、弁護士(愛知県弁護士会の副会長経験者)をご紹介いたします。


カウンセリング(有料)

【鷲津秀樹心理カウンセラー】 鷲津秀樹 

明治大学、篠崎ゼミにて実存哲学を学ぶ。
心理学のメールマガジンでは読者数は1万5千人を超え、2005年 2006年連続で『まぐまぐ大賞』にノミネートされる。

NPO日本次世代育成支援協会理事
NPOハート・コンシャス顧問
名城大学 心理学非常勤講師(~2024年)
講演実績はこちら⇒ 企業や団体、公的機関での講演
          教育・子育てに関する講演

ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演 ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演。
音声内容はこちら↓をクリックしてください。
 「愛を深め合う扉」
 「恋と嘘の扉」
 「夫婦円満の扉」
 「聞き上手の扉」
 「楽しい子育ての扉」
 「表情で得する扉」
 「復縁の扉」
 「褒め上手の扉」
 「自己アピールの扉」

ハート・コンシャスには女性のカウンセラーもいます。

【玉田祐子心理カウンセラー】
NPO日本次世代育成支援協会講師
NPOハート・コンシャス代表理事
(写真 長久手中学校教職員研修セミナーでの講演)





カウンセリングの料金・場所・お申し込み方法【場所・お申し込み方法等】

愛知県一宮市大志1丁目6-17ミヤタビル3階 TEL 0586-72-7880
(JRまたは名鉄一宮駅から東へ徒歩10分。)
料金 1回50分6000円(但し、前もってのご予約とお振込みが必要です)
9時~21時まで。日曜水曜は原則として休業
  (事務所への電話受付は10時から16時まで) 完全予約制

メール、または電話でお申し込みの上、6000円をお振込みください。
なおSkypeの場合は、電波やネット環境によって不安定となる場合がありますので、そういう場合は電話カウンセリングをお勧めします。

但し、ご予約が多いのと、カウンセラーは全国各地に講演やセミナーの講師としてに出張している為、当日すぐにカウンセリングを受けたいというご要望にはなかなか応じられていないのが現状です。
大変申し訳ありませんが、お客様のご都合と、こちらの空いている時間がマッチした時間にご予約をお願いしております。

また、カウンセリングはその前後の時間に余裕を設けて、じっくり落ち着いて行わなければできませんので、1日に5~6人とさせていただいております。
できるだけご希望の時間に合わせるよう努力いたしますが、ご希望の日時に時間が取れないこともございますので、ご理解ください。
(特に土曜日はかなり早めでないと取りにくい状況です。)
なお、キャンセルは3日前から(土曜は7日前)キャンセル料(6000円全額)が発生しますのでご注意ください。

お申込みはこちら迄。

icon 電話番号0586-72-7880
 icon 玉田 tamada@heart-c.org


【心理カウンセリングについて、よくあるご質問】

◆「自分」を知りたいのですが、心理テストとかはしていただけますか?

------エゴグラムをはじめ、クライアントに合った色々なテストを受けることができます。

◆何回くらい行けばよいのでしょうか?

------ケースによって違います。
数回でOKとなることもありますし、引きこもりや重度のうつ病、発達障害などの場合は1年以上かかる場合も有ります。

◆毎週行かなくてはなりませんか?

------別にそう決まっているわけではありませんが、月2回くらいが効果的だと考えております。

◆1回だけ試しに行ってみたいのですが?

------もちろんOKです。どんなものなのか、試してみてください。
但し軽い悩みではない場合は1回で解決するというものではありません。

◆途中でやめることができますか?

------もちろんできます。いつでも中止できます。

◆昔から人間関係を上手く対応できないのですが、コミュニケーションの技術というものは身につくものでしょうか。

------大丈夫です。そういう場合はコミュニケーションの家庭教師についてじっくり学ぶ という考え方で来てください。

◆突然申し込んでもカウンセリングをすぐに受けられますか?

------申し訳有りませんが、大抵は無理です。
カウンセラーは、企業の相談、企業や団体の講演やセミナー、そして大学や日本次世代育成支援協会を始めとしたいろいろなところで講師をしていますので、常にカウンセリングルームに居るとは限りません。
必ずご予約をお願いいたします。

◆カウンセリングを受けるだけではなく、心理学の知識も身に付けたいのですが…。

------もちろんOKです。人間関係の心理学は人生において大変役に立ちます。是非学んでください。


NPOハート・コンシャスの活動状況



豊田市の「こころの健康づくりニュースレター」を執筆

愛知県豊田市では毎年3月を「自殺対策強化月間」とし、春の自殺予防キャンペーンを実施しており、それにに向けて1月から3月の3か月間、月1回「こころの健康づくりニュースレター」を提供しています。その1月号「劣等感と劣等コンプレックスについて」、2月号「劣等感と劣等コンプレックスについて NO2」、3月号「新しい環境におけるメンタルヘルス」を当協会の鷲津理事が執筆しました。 (画像をクリックすると拡大して読めます)


小牧市の学校・カウンセラー連絡協議会の講演を務めました

小牧市小中学校の令和2年度学校・カウンセラー連絡協議会で「家族や学校でできるネット・スマホ・ゲームオ依存にならない方法」の講演を当協会の鷲津理事が務めました。受講されたゲーム依存担当の先生方やスクールカウンセラーの皆様にとって少しでもお役に立てましたら幸いです。


児童とスマホの問題についてお話しました

東海テレビ「スイッチ」で、幼児や児童にスマホを見せることについてお話しました。






福井県で「ネット・スマホ依存防止セミナー」の講師を務めました

福井県坂井市教育委員会主催の「ネット・スマホ依存防止セミナー」の講師を務めました。 沢山の先生や教育に携わる方々に熱心に聴いていただき、また貴重な現場の情報をいただきました。 子どもたちの未来に少しでも貢献できましたら幸いです。



ネット・ゲーム依存防止の取り組みが毎日新聞に紹介されました

毎日新聞の「論+(プラス)」で、当協会の「ネット・スマホ・ゲーム依存防止」の取り組みが紹介されました。(詳しくは左の写真をクリック)




「eスポーツ」についてのコメントが東京新聞に紹介されました

東京新聞の社会面で、「eスポーツ」についてのコメントが紹介されました。(詳しくは左の写真をクリック)







清州保健所の「自殺対策人材育成研修」

愛知県県清州保健所の職員対象に「自殺対策人材育成研修」が開かれ、講師を務めました。




中日新聞にネット依存のコメント掲載

中日新聞朝刊の秋葉原殺傷事件の検証記事、「孤立 ネットの虚構におぼれ」において、NPOハート・コンシャスの鷲津が取材を受けた時のコメントが載っています。
(内容は左の記事の画像をクリックしてください)








和歌山県主催のネット依存防止セミナーの講師を務めます

和歌山県主催の「ネット依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。
https://npo-jisedai.org/2018wakayama.pdf






稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の小中学校の先生方の研修会で、『ネットいじめ』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
https://npo-jisedai.org/inazawa.pdf






名古屋テレビの報道番組「UP!」でコメントしました。

名古屋テレビの報道番組「UP!」で、ネット・スマホゲームの問題点についてお話しました。(2016.8.25)




名古屋市「保育リスクマネジメント研修」の講師を務めました。

名古屋市の約200名の保育士の方々に、保育リスクマネジメントのお話をさせていただきました。(2016.8.24)






碧南市広報に掲載されました。


碧南市の医師会、歯科医師会、薬剤師会と行政が一体となった「碧南市健康を守る会」の総会で、NPOハート・コンシャスの鷲津秀樹が講演させていただいた内容が、碧南市の広報で紹介されました。
https://npo-jisedai.org/hekinan.pdf






稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の稲沢市の小中学校の先生方の研修会で、 『ネット・スマホ依存』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
https://npo-jisedai.org/27inazawa.pdf








 

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icon 電話番号0586-72-7880
 icon 玉田 tamada@heart-c.org


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