心理から見た「般若心経」 その11 眼耳鼻舌身意と認知心理学0 。
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心理から見た「般若心経」眼耳鼻舌身意と認知心理学
前回「受(刺激を感じるということ)」について
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「受」は「眼耳鼻舌身意」、つまり眼と耳と鼻と舌と皮膚と脳で受ける刺激を感じるということなので、これも閾値の問題が出てくる。
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と書きました。
ところが、この「受」については閾値の問題だけではなく、これが「想(自動思考)」と「識(認知の枠組み)」へと絡んでいきます。
そしてここのところで、心理学的に見るとなかなか難しい問題を含んでいます。
これが「認知バイアス(歪み)」の問題なんですね。
眼というのは単なるカメラの役割だけであり、「どう見えるか」は眼ではなく脳の問題となります。
例えば脳のこの処理問題で読字や書字で問題が生じる(読みにくい、上手く書けない)場合が学習障碍(LD)のディスレクシアとなります。
 眼(カメラ)から入った情報が歪んで構築されたり、その情報が上手くアウトプットできないということですね。
別に普通の状態でも、脳は勝手にいろいろと画像処理をしています。
例えばこの図です。
眼(カメラ)から入った情報が歪んで構築されたり、その情報が上手くアウトプットできないということですね。
別に普通の状態でも、脳は勝手にいろいろと画像処理をしています。
例えばこの図です。
 上の図を見ても別に不思議には思いませんが、下の図を見るとすごく違和感を感じますよね。
 
上の図を見ても別に不思議には思いませんが、下の図を見るとすごく違和感を感じますよね。
 でも両方とも車の大きさは一緒なのです。
位置を変えただけで…。
でも両方とも車の大きさは一緒なのです。
位置を変えただけで…。
 他にも例えばルビンの壺はその一例ですが、認知のしかたによって壺に見えたり、顔が向き合っているように見えたりします。
音だって一緒です。
音というのは単なるマイクの役割だけであり、「どう聞こえるか」とか「それを聞いてどういうイメージを持つか」は耳ではなく脳の問題となるのです。
例えば『会話』でもそうです。
他にも例えばルビンの壺はその一例ですが、認知のしかたによって壺に見えたり、顔が向き合っているように見えたりします。
音だって一緒です。
音というのは単なるマイクの役割だけであり、「どう聞こえるか」とか「それを聞いてどういうイメージを持つか」は耳ではなく脳の問題となるのです。
例えば『会話』でもそうです。
 「隣のオヤジは大酒のみだがよく働く」
と聞くのと
「隣のオヤジはよく働くが大酒のみだ」
と聞くのでは、受ける印象が違ってきます。
「隣のオヤジは大酒のみだがよく働く」
と聞くのと
「隣のオヤジはよく働くが大酒のみだ」
と聞くのでは、受ける印象が違ってきます。
 ところで私事ですが筆者は以前、難聴というのは閾値の問題、つまり音が全体的に小さく聞こえるようになってしまうという問題だとばかり思っていました。
もちろんそれも難聴なのですが、それとは別に感音難聴というのがあって、その特徴の一つに
「聞きたい音だけ聞き分けることが難しい」
というのがあるんですね。
実は最近、これになってしまって困っているのです。
よくよく考えると我々はいろいろな音が混ざった音を聞いているのであって、これは波長が合成されたものと言ってもいいのですが、その合成された音、例えばエアコンの風の音と窓の外を走る車の音と誰かの話声が合成された波長の音を2つの耳で聞き、それを脳がまた分解して話し声だけに集中しているワケです。
ところが、たぶん脳がこれを分けられなくなったんでしょうね。
テレビを見ていても、何人もがごちゃごちゃ話していると、さっぱりわからなくなってしまうし、そもそも早口が聞き取れなくなってきちゃいました。
「受」の閾値は高くなってきたワ、「想」へと繋げる分析力は落ちてきたワということなのでしょう。
誰かが「歳を取るということは素晴らしいことでもある」とか言っていましたが、
「ええことなんか、な~んもないぞ!」
と言いたいですね。
というワケで、悟りは得られないかもしれませんが、悩みは減るという認知療法について次回もう少し述べようと思います。
 
 
続きは「その12」へ。
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この内容はNPOハート・コンシャスの鷲津が、講義の内容を元に書いております。
著作権はNPOハート・コンシャスにありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。
ところで私事ですが筆者は以前、難聴というのは閾値の問題、つまり音が全体的に小さく聞こえるようになってしまうという問題だとばかり思っていました。
もちろんそれも難聴なのですが、それとは別に感音難聴というのがあって、その特徴の一つに
「聞きたい音だけ聞き分けることが難しい」
というのがあるんですね。
実は最近、これになってしまって困っているのです。
よくよく考えると我々はいろいろな音が混ざった音を聞いているのであって、これは波長が合成されたものと言ってもいいのですが、その合成された音、例えばエアコンの風の音と窓の外を走る車の音と誰かの話声が合成された波長の音を2つの耳で聞き、それを脳がまた分解して話し声だけに集中しているワケです。
ところが、たぶん脳がこれを分けられなくなったんでしょうね。
テレビを見ていても、何人もがごちゃごちゃ話していると、さっぱりわからなくなってしまうし、そもそも早口が聞き取れなくなってきちゃいました。
「受」の閾値は高くなってきたワ、「想」へと繋げる分析力は落ちてきたワということなのでしょう。
誰かが「歳を取るということは素晴らしいことでもある」とか言っていましたが、
「ええことなんか、な~んもないぞ!」
と言いたいですね。
というワケで、悟りは得られないかもしれませんが、悩みは減るという認知療法について次回もう少し述べようと思います。
 
 
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NPOハート・コンシャスの活動
私たちは『人生を、どう生きるか』に関心を持たれる方々に、どのようにお役に立てるのかを考えてまいりました。 そして認知療法や解決志向アプローチ、実存セラピーを中心としたコンサルティングやカウンセリング(有料 50分6千円)を行っております。 ご本人だけでなく、ご家族へのカウンセリングも承ります。 なお、カウンセラーは大学で心理学を講義している専門家を始めとした経験豊かな心理カウンセラーで、秘密も守られますので安心して相談していただけます。
また、特定の宗教や団体とは一切関係はございません。
もちろん、面談だけではなく電話やネットを使ったテレビ電話(SKYPE)でのご相談(有料 50分6千円)も可能です。
カウンセリング、コンサルティングは下記ページからどうぞ。
カウンセリングのお申込み⇒ http://heart-c.org/service.html
また、当協会がバックアップしているNPO日本次世代育成支援協会の心理カウンセラー養成講座は、カウンセラーを目指す人だけではなく、『人生の意味』や『どう生きるか』を考えるのにも、とても役立つ心理学講座です。
一度参加してみませんか?
心理カウンセラー講座講座⇒ https://heart-c.org/yousei.html 
  お問い合わせは、メール玉田 tamada@heart-c.org
  もしくは、電話 0586-72-7880 へお願い致します。
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