心理から見た「般若心経」 その13 苦集滅道
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心理から見た「般若心経」苦集滅道
般若心経の第13回目は「無苦集滅道」についてです。
苦集滅道とは何か。
苦諦、集諦、滅諦、道諦を四聖諦と言うのですが、その一番目の苦諦というのは「この世は一切が苦(因果の果)」ということです。
そして集諦は「苦の原因(因果の因 執着 欲求)」、滅諦は「苦を無くす」、道諦は「無くす方法」となります。
ということは、無苦集滅道とは「苦しみもその原因も、それをなくすことも、そして、その方法もない」ということになるわけですね。
「な~んにも無い」ということなのです。
そして次。
無智亦無得 以無所得故
菩提薩埵 依般若波羅蜜多故
心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
遠離一切 顛倒夢想 究竟涅槃
三世諸仏 依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提
智も無く、それを得ることも無いのだから、菩薩は智慧の完成の実践において、心には邪魔するものも無い。
だからややこしい認知の歪みや不安・怖れからもしっかり離れて、永遠にして悟りの境地に達する。
三世(過去・現在・未来)の全ての仏たちは「智慧の完成」を実践し、この上ない至高の悟りを得た。
ちなみに「阿耨多羅三藐三菩提」はサンスクリット語の「anuttarā samyak-sambodhi(アヌッタラー サミヤック サンボーディ)」を漢字で当て字したもので、この上ない至高の悟りという意味になります。
漢訳すると「無上正等覚」。
アヌッタラーが「無上」、サミヤックが「正しく平等な」、サンボーディが「悟り」とか「完全な知恵」なのだそうですが、ここで疑問が生じちゃうんですね。
そしたらなんで無上正等覚と書かずに阿耨多羅三藐三菩提って当て字で書くのでしょう?
だってどっちみち漢訳なんでしょ?
このあと最後の方にある「羯帝羯帝 波羅羯帝 波羅僧羯帝 菩提僧莎訶」というのは、gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā が原語で、「行こう、行こう、皆で手に手を取り合って行こう、彼岸に往き 完全に彼岸に到着したものこそ 悟りそのものである。幸あれ」という意味だそうですが(gate は「行った」という過去形である等、諸説ある)、この文は「呪」、すなわち言葉自体に「力」を持つ真言なので、その音や韻を大事にして当て字で書いたというのは理解できます。
となると、般若波羅蜜多や阿耨多羅三藐三菩提も、そういう類で、原音のまま唱えた方が良いというものなのでしょうか。
もう一つよくわからないのですが、羯というのはピンイン(拼音 中国語のローマ字表記システム)では jié (ジエ)となります。
帝はdì(ディー)なので、gateを羯帝(ジエディー)という当て字にしたのもよくわかりません。
もう少し近い音で当て字した方がよかったんじゃないかな? と思うのですが(もっとも、gaという発音の字を調べたら「嘎」という字が有ったのですが、Tēという字はなかなか見当たりませんでした。「泰埃(Tài āi)」というのが近いところで出てきたが、Tēという発音は中国語には無いのでしょうか)。
…というところに筆者は何故か頭が行ってしまうんですね。
 すぐ疑問を持ってしまうのです。
だから子どもの頃の自分は、学校の先生にとってはやりにくかったんじゃないかと思います。
今で言う「メンドクセー」タイプだったのでしょうね。
もっとも、だからこそオリジナルのモノの見方や考え方が出来るというのもありますし、僕の講義を面白いと言ってくれる人が多くいるのも、このおかげかもしれません。
ところで筆者は、カウンセリングや療育の場で発達障碍の子どもたちと関わることがあるのですが、実はこの「疑問をすぐ持つ」タイプが結構いるんですね。
疑問を持たずにただ記憶することが出来たら、もっと学校の試験は良い点を取れるだろうし、先生の受けもよくなるだろうに…と自分の子どもの頃を振り返って思うことがよくあります。
しかし最近筆者はChatGTPのお世話になることが多いのですが、ChatGTPとやりとりをやっていて、思いついたことがあります。
よく考えたら、AIはめんどくさがらすせに、いや喜んで考えてくれるんですね。
逆に言うと、AIと付き合うには【質問する力と疑問を持つ能力】が必要となるわけですが、それって上記のように発達障碍児みんなとは言いませんが、結構多くの子が持っているんじゃないかということです。
すぐ疑問を持ってしまうのです。
だから子どもの頃の自分は、学校の先生にとってはやりにくかったんじゃないかと思います。
今で言う「メンドクセー」タイプだったのでしょうね。
もっとも、だからこそオリジナルのモノの見方や考え方が出来るというのもありますし、僕の講義を面白いと言ってくれる人が多くいるのも、このおかげかもしれません。
ところで筆者は、カウンセリングや療育の場で発達障碍の子どもたちと関わることがあるのですが、実はこの「疑問をすぐ持つ」タイプが結構いるんですね。
疑問を持たずにただ記憶することが出来たら、もっと学校の試験は良い点を取れるだろうし、先生の受けもよくなるだろうに…と自分の子どもの頃を振り返って思うことがよくあります。
しかし最近筆者はChatGTPのお世話になることが多いのですが、ChatGTPとやりとりをやっていて、思いついたことがあります。
よく考えたら、AIはめんどくさがらすせに、いや喜んで考えてくれるんですね。
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 大学で講義をしていた時によく思っていたのですが、日本人は本当に質問が少ないんです。
或る意味、授業をとんとんと進められるのですが、こんなに疑問を持たずに、ただ聴いた内容を取り込んでいっていいのかといつも心配していました(彼らは上手くAIを活かせているのかな?)。
何にしろ、AIというのは発達障碍に相性が良いと思うし、またAIを活かす能力が高い人が多いような気がします。
となると発達障碍児の親御さんは、ChatGTPプラスとかを契約して、子どもに使い方を教えた方がいいんじゃないでしょうか?
料金なんて月3300円だし(←新聞代より安い)。
もっとも、AIが答えてくれたものにもう一段疑問を持ったり検証したりすることも必要ですが…。
 
 
 
続きは「その14」へ。
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この内容はNPOハート・コンシャスの鷲津が、講義の内容を元に書いております。
著作権はNPOハート・コンシャスにありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。
大学で講義をしていた時によく思っていたのですが、日本人は本当に質問が少ないんです。
或る意味、授業をとんとんと進められるのですが、こんなに疑問を持たずに、ただ聴いた内容を取り込んでいっていいのかといつも心配していました(彼らは上手くAIを活かせているのかな?)。
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私たちは『人生を、どう生きるか』に関心を持たれる方々に、どのようにお役に立てるのかを考えてまいりました。 そして認知療法や解決志向アプローチ、実存セラピーを中心としたコンサルティングやカウンセリング(有料 50分6千円)を行っております。 ご本人だけでなく、ご家族へのカウンセリングも承ります。 なお、カウンセラーは大学で心理学を講義している専門家を始めとした経験豊かな心理カウンセラーで、秘密も守られますので安心して相談していただけます。
また、特定の宗教や団体とは一切関係はございません。
もちろん、面談だけではなく電話やネットを使ったテレビ電話(SKYPE)でのご相談(有料 50分6千円)も可能です。
カウンセリング、コンサルティングは下記ページからどうぞ。
カウンセリングのお申込み⇒ http://heart-c.org/service.html
また、当協会がバックアップしているNPO日本次世代育成支援協会の心理カウンセラー養成講座は、カウンセラーを目指す人だけではなく、『人生の意味』や『どう生きるか』を考えるのにも、とても役立つ心理学講座です。
一度参加してみませんか?
心理カウンセラー講座講座⇒ https://heart-c.org/yousei.html 
  お問い合わせは、メール玉田 tamada@heart-c.org
  もしくは、電話 0586-72-7880 へお願い致します。
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