head_img

若さを保ち認知症予防に大事なのは『趣味』

中高年の方々の殆ど誰もが、若々しく生きたいと思っているのではないでしょうか。

また誰もが、できれば認知症にはなりたくないでしょう。

そこで大切なのは『趣味』を持っているかどうかです。

趣味を持つと認知症リスクが低くなる低下させる可能性が高いという研究結果が国立長寿医療研究センターをはじめ、いろいろな機関から発表されています。

例えば、中高年にありがちな「家でごろ寝」は、認知機能の維持や低下とほとんど関係がなく、意外なことに「買い物、外食」もそんなに関係ありません。
ところが「趣味」は認知機能が低下するリスクを下げていました。
(国立長寿医療研究センターhttps://www.ncgg.go.jp/ri/advice/16.html)

そして国立がん研究センターの研究では、なんと65歳以上の趣味がたくさんある人では認知症リスクが32%減少したという結果も出ています。

また、千葉大学による「認知症予防に効果的な趣味は?」の研究結果によると、男女共通でおすすめの趣味が、グラウンドゴルフ、旅行となっており、他にも男性はゴルフ、パソコン、釣り、写真撮影、女性は手工芸、ガーデニング・庭いじりが効果があると出ています。

頭を使う趣味としては語学やパソコンがよく挙げられますが、俳句や短歌や詩、またイラスト・絵画なども普段あまり使わない脳の部分の活性化にとても役立ちます。

想像力を鍛えることは、若さを保つ秘訣なので、他にも音楽演奏、陶芸、茶道・華道などのアートが挙げられます。

また模型やミニチュア、DIYなど手先を使うことは、ボケ防止として昔から勧められています。

なおスポーツ観戦や映画、音楽鑑賞もよいのですが、これらは家にいてテレビ等で観たり聴いたりするだけでなく、やはり球場とかコンサート会場とかへ行くことが大事です。

ただボーッとテレビや動画を見続けているのが、認知症への近道となってしまいますから。

健康維持に繋がる『趣味』

趣味を持つことは認知症の予防に役立つだけではなく、その人の健康維持にも関係してきます。

例えばヨガやダンス、そしてウォーキングやサイクリング、またアウトドア・ハイキングなどは健康に良いとされ、またメンタルヘルスにおいても良い刺激となり、ストレス解消に繋がります。

あと定年退職した人がガーデニングや家庭菜園をしたら、現役の時より元気になり若返ったということは珍しくありません。

そうは言っても、なかなか続けられないという人も多いと思います(筆者もその1人ですが…)。

そういう人は、やはり『誘ってくれる人』を持つ必要がありますね。

そしてそういう人がいることが、実は若さを保ち認知症予防となる最大のポイントとなるわけです。

大事なのは人間関係とコミュニケーション

脳が加齢などで機能が低下することがあっても、それを補い認知機能の低下を抑えることができる潜在的な能力のことを、『認知の予備力』と言うのですが、それを増やすのにもっとも大事といわれているのが、人間関係の維持だと言われています。

人間関係においての刺激、つまりコミュニケーションが一番頭を働かし、機能の維持に繋がるということですね。

もっとも人間関係も、維持だけではやはり減っていくのが普通なので、『新しい人間関係を造る』とか『新しい場所』、つまり自宅や職場以外の居場所である『サードプレイス(第三の場所)を造る』ことも必要となってくるでしょう。

自分にとって居易い場所から外に出るというのは勇気がいることです。

でも、人生は1回しかありません。

生き生きとした人生を送るには、やはりコンフォート・ゾーン(居易い場所)に閉じこもるのではなく、飛び出して新しいことや面白そうなことにチャレンジする必要があるでしょう。

さて、人間関係の刺激を含む趣味としては、地域イベントに参加するとか、カルチャーセンターに参加することなどが考えられます。

簡単にできるボランティアでも結構ですね。

好奇心とチャレンジ精神

ところで好奇心を持ち、新しことをやってみようと思う人のことを心理学では『経験への開放性』が高い人と呼んでいるのですが、このタイプの人は知的な能力も高い傾向があることがわかっています。

しかもNILS-LSAの第2次~第7次調査によると、その経験への開放性が高い75歳の方は、もともとの「知識力」の得点が高いだけでなく、10年後、85歳になってもなお、高得点を維持することができているそうです。

また目新しく、珍しいこと(これを新奇性と言います)に惹かれる人は、モチベーションが高く、若く見えることも多いのです。

NPOハート・コンシャスとNPO日本次世代育成支援協会の行っている心理カウンセラー養成講座には、心理学を趣味とする人が沢山通っておられ、中には当協会にも小中学校からの依頼が多い「ネット・スマホ・ゲーム依存防止の講演」に講師として行ったり、生涯学習センターの市民講座の講師を務めたりしている中高年の人もおられます。
皆さんとっても若々しく生き生きとしておられますよ。

興味をお持ちの方は下記をご覧ください。

    Copyright(c) NPOハート・コンシャス
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

この内容はNPOハート・コンシャスの鷲津が、大学での講義の内容を元に書いております。
著作権はNPOハート・コンシャスにありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。

♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか?

NPOハート・コンシャスではNPO日本次世代育成支援協会と心理学講座(心理カウンセラー講座)を行っています。

毎週月曜コース 13:30~16:00 場所 一宮市
参加費 月4回で1万2千円(テキストや資料代込)

また毎月1回の土曜集中講座(12回完結 参加費1回9000円)や日曜ベーシック集中講座も開いています。
詳しくはコチラ⇒http://heart-c.org/yousei.html



 


ページトップに戻る